ミシンの「押え」には、生地や縫い方に合わせさまざまな種類のものがあります。
目的に応じた「押え」を使用することで、よりスムーズにきれいに仕上げることができます。
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<薄押え>
シルク、ローン、ジョーゼットなど極薄生地を縫うときに使用します。
針の落ちる穴が小さく、生地が針穴に入り込みにくいので縫いじわを防ぎます。
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<ローラー押え>
押えについているローラーが回転して生地を押えることので、すべりが悪い素材をスムーズ縫うことができます。
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<テフロン押え>
生地を押える部分に滑りのよいテフロン加工がしてあります。
押えに貼り付いて縫いにくいレザー(本革)や合成皮革、ラミネート加工された生地、またニットやジャージーなど縫いずれしやすい生地に効果的です。
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<三つ巻押え>
シャツの裾やハンカチ、フリルの縁など幅の狭い三つ折りを縫うときに使用します。
押え金が生地を巻き込み、布端を三つ折にしながら縫ってくれるので、細かい三つ巻がきれいに仕上がります。
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<ファスナー押え>
片側だけを押えるので、ファスナーのムシ(かみ合うところ)に当たらずに端を縫うことができ、簡単にファスナー付けができます。
調節ネジで針落ち穴は、左右どちらにも使い分けができます。
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<コンシールファスナー押え>
ファスナーのかみ合う部分や縫い目が表から見えないように縫うとき(コンシールファスナー)に使用します。
ファスナーのムシを押えの溝に挟み込みながら縫うことで、きれいに仕上がります。
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<縁かがり押え>
裁ち目かがり・縁かがり用の押えです。
布端を押えのガイドにあて、針が布端いっぱいになるようにし、ジグザグ縫いをすることで、裁ち目のほつれを防ぎます。
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<テフロン押えZ>
ミシンのジグザグ縫い用テフロン押えです。
レザーや合成皮革、ニットやジャージ、ビニールコーティング生地といった滑りの悪い素材がスムーズに縫えます。